黒猫とアリスの夢世界を巡る冒険2

まだとりあえず作っただけ   連絡先 https://twitter.com/crikoda

2023年秋アニメ

葬送のフリーレン【75点】
[バトル/恋愛/やり直し/知識無双/スローライフ]など、
少年誌となろう系を上手く融合させたような物語。

主人公は、仲間も敵も見送る観測者。
『寿命の違い』で様々な物語を集積しつつ、
徐々に世界の全体像を広げていける構造。

フリーレンは魔族を害獣扱いしているが、
作品テーマとしては、恐らく共存の着地点を探っている。

自分はアウラ編のような話がもっと観たかった。
たぶんリーニエが1番可愛い。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

陰実2期【70点】
《シャドーガーデンVSディアボロス教団》
《単に陰の実力者ムーブをしたい主人公》
この2つの構造から生み出されるズレた会話が秀逸。

[無法都市編、偽札編、水着回、オリアナ王国編]と、
それぞれテンポ良くエンタメをやりきってるのは好感。
登場キャラが多い割には、みんな個性があって可愛い。
偽札編は良く出来ていたと思う。

〈全体的に駆け足気味な尺〉
〈アップの構図でやや解りにくい戦闘〉
水着回のヒョロとジャガ〉
この辺りは気になったけど全体的にはかなり良かった。

〚主人公が言ったことが実現するこの世界〛は、
サンタのプレゼント(転生特典)と考えると面白い。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アンダーニンジャ【64点】
『表忍者NINと裏忍者UNの抗争』がメインの話。
絵柄で避けてたが今期のダークフォース枠に。

シュール系バイオレンスシモネタコメディと言うべきか。
シリアスの中にギャグがあったり、
ギャグかと思ったらそのまま進行したり、
ただの雑談かと思えば重要な内容だったり、
予想を裏切る読めない展開が多くて結構新鮮だった。

従来の刀や手裏剣などの忍者アイテム(アナログ)、
透明スーツや衛星砲などのSFアイテム(デジタル)、
これらが混在しつつも自然に進行していくスタイルも良い。

終盤は盛り上がらなかったが、全体的にはかなり楽しめた。
掴みどころのない主人公のキャラは好感度が高かった。
ED映像の横揺れが、曲と合っていてなんか染みる。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
100カノ【63点】

一夫多妻のハーレムラブコメ
催眠ものやギアスにも近い〈一目惚れ〉だが、
お互い信頼関係がしっかりある空気感が新鮮。
《全員と付き合うのが逆に誠実》という設定が上手。

ギャグの勢い、台詞のセンス、作画のエロさも高水準。
狂気じみた母親EDにこの作品のポテンシャルを感じた。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

最果てのパラディン2期【61点】

英雄と吟遊詩人の関係性とか、
ドワーフ関連の演説とか、
上から目線のデレたカラスとか、
決戦前のドラゴンの巧みな話術とか、
戦闘よりも会話パートに良さを感じた。

〈強者オーラのある邪竜〉
〈最終パーティーは男5人〉
〈最後に頼れるのはやはり筋肉〉
など真面目で硬派な作風が新鮮だった。
重厚なファンタジー世界を描けてて偉いと思う。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

呪術廻戦-渋谷事変-【60点】

総力戦するのは良いんだけど、
横槍を入れる勢力が多すぎて、メインの話が追いにくい。

キャラを出しまくって能力バトルしまくる展開もやや単調。
戦闘シーンのコンテ演出はもっと解りやすくして欲しい。

作画班は頑張ってるのである程度は勢いで楽しめたけど、
設定とか心情が追いにくいので評価し辛い作品だった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

MFゴースト【58点】
レース中のCG作画が優秀で、爽快感や臨場感がある。
性能が劣る車で、テクニックを駆使して抜いていくのは痛快。
専門性の高い技術的な解説には納得感があり、
ライバルキャラを下げずに〈主人公凄い!〉が出来ている。

女性キャラの描き方は、
ルッキズム全開、トロフィ-的な扱いで底が浅く感じてしまう。
キャラデザも含めて〈古臭い〉と言わざるを得ない。

物語的な面白さが出てくればもっと楽しめそう。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

僕らの雨いろプロトコル【56点】
[幼馴染/ライバル女/ライバル男/妹]が主人公を取り合う。
そんな最近では見なくなった、エロゲ的な面白さがあった。

雨の中階段から落ちる妹が
《兄の気を引くための自傷》っぽくて、病み方にゾクゾクした。
『兄が勝利して妹が立てるようになる』
この主題が最終話で逆転した流れも良かったと思う。

序盤で切りかけたり、不出来な所も目に付いたが、
一貫した相思相愛の妹ルートで悪くは無かった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

16bitセンセーション【55点】
作品のテーマは
『衰退していくアキバの街への郷愁』
メッセージは
「人間の想像力や情熱こそが尊い。」だろうか。

これ自体は結構良いし、題材も好き。最後はそれなりに纏まった。
だが全体的に間延びしたり、不要な展開が多かったり、
逆に必要なシーンが足りなかったりで、脚本構成の力量不足が目についた。

陳腐なディストピア未来回とかに尺を使っているせいで、
《未来からの手紙を受け取ったマモルくん》や、
《新たに歴史を修正する偉大な作品》がカットされるのは辛い。
もっとエロゲの語りやゲーム制作を描いて欲しかった。

エコー達は、宇宙の管理者みたいな上位存在で、
タイムリープは、このはのサインを貰うために必要な工程だったと解釈。
(1話でエロゲワゴンの店に誘導した犬がエコー3だった。)

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

カノジョも彼女2期【54点】

アクティブな黄色もエロい紫も個性があって魅力的。
アホ要素とツッコミに勢いがあって楽しい。
純粋にラブコメとして良く出来ていると思う。
作画は低予算っぽいけど、安定した面白さがあった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

シャングリラ・フロンティア【53点】

未だにシナリオの進行度が0とか、
都合よくユニークシナリオが発生とか、
神ゲー認定されてる割に〈主人公接待〉が多い。

回避してクリティカルしてれば格上も倒せるせいで、
相手との実力差、〈強さの奥行き〉が上手く描けてない。

エムルと作画のおかげで観れるが、
テンポが悪く引き伸ばしが目立つ。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ティアムーン帝国物語【52点】

勘違いコメディで信奉者が増えていく展開は面白いんだけど、
流れが雑だったりエピソードの当たり外れが気になった。
中盤の恋愛話と、終盤の政治話は微妙だった。

主人公(ロリ)のキャラデザは、表情が多彩で可愛い。
作画は、輪郭や色彩がハッキリしていて観やすかった。
OPは、映像も曲も楽しくて良かった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

SHY(シャイ)【49点】
『心の闇』と『ヒーローの在り方』がテーマか。

〈助けられる側〉と〈助ける側〉
この両方を掘り下げて行こうという試みは良いが、
敵と味方の語りが長すぎてバトルシーンがじゃれ合い化。
とにかく後半のロシア編が長すぎてダレてしまった。

敵組織側も、目的がフワフワし過ぎて魅力を感じず。
心の闇につけこむのも、洗脳レベルが高すぎる。

重い話をやってる割には、伝わってくるものが少なく、
あまり盛り上がらず中途半端な感じで終わってしまた。
日常回と作画は結構良かっただけに惜しい。OP曲は好き。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

しーくれっとみっしょん【48点】
麻薬取締のお仕事アニメ(僧侶枠)
《捜査のため、エロい行為を演じなければならない。》
言い訳が用意されているこの"シュチュエーション"が非常にエロい。

「絶対に負けない!」とCMで言いつつ毎回負けてたり、
(自然な流れ…)から突然事後になる様式美が結構面白い。

残念ながら肝心の作画は、話数が進むにつれ劣化していった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

聖剣学院の魔剣使い【45点】

おねショタもののラノベ
とにかく話が盛り上がらない。
主人公はよくわからん敵に対処しているだけで、
戦闘シーンが迫力不足。

ヒロイン達とも、掘り下げやエロシーンが足りない。
主人公がいつまでも恥ずかしがるのも変。

メイドとイヌの活躍がもっと見たかった。キャラデザは好き。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

薬屋のひとりごと【43点】

恋愛話とかいびりとか、女性向け要素が合わず。
[キャラ/会話/謎解き/舞台設定]この辺がパワー不足感。

終盤での人物関係やシナリオを把握し辛く、
アニメ初見組にとっては不親切な作りだと感じた。
1話の人さらい展開や、12話の追放展開など、
《なぜそういう流れになるのか》、
そういう文化でももっと納得感のある説明が欲しかった。

特に気になったのが4話の恫喝回で、
侍女を極端に無能にして私TUEEE(ビンタ)する展開が、
ドラック的な気持ち良さというか、悪い意味でなろう的というか。
皇帝の勅命にも関わらず、
保身を重視して強く問診を試みようとしなかった、
〈マオマオ本人の失点〉にも目を向けるべきではないだろうか。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アイドルマスターミリオンライブ【42点】

無難に作りすぎて虚無という印象。
別にアイドルが39人居ても良いんだけど、
ファン向けコンテンツって感じで厳しかった。

3Dモデルは書き分け頑張ってそう。
赤羽Pや初代キャラが出てくるのは良かった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

SPY×FAMILY2期【40点】

微妙なサブエピソードばっかでネタ切れ感。
学校で星集めする話をもっと進めた方が良さそう。
豪華客船の話は、もっと3人が絡んで盛り上がって欲しかった。

「ヨルさん暗殺者設定」の問題点を自分なりに考察すると、
(所属組織は常に正しく、自分は悪人しか殺していない。)
という前提で、なんの疑問も持たず戦っていることだろう。

彼女は本来持っている〈葛藤や罪悪感〉や〈正義への思想〉が、
ごっそり抜け落ちた〝欠落のある歪なキャラ〟であるはずなのだ。

しかしながら、作中ではこの異常な精神面に一切触れず、
《戦うヨルさんかっこいい》を全面に押し出してしまっている。
これは、《子どもが観る上で危うい要素》かもしれない。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

キャプテン翼ジュニアユース編【39点】
ツバサを干す理由も、復帰させる理由もしっくり来なかった。
岬君は母親の自宅まで行ったなら会ってやれよ。

演出が最低レベル。
ドリブルの作画がやる気無さ過ぎて笑ってしまう。
棒立ちでも許容されるのはある意味凄い。

ヘルナンデスの黄金の右腕はちょっと良かった。
昔ゲームでやってた思い出補正で継続

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

Helck(ヘルク)【38点】

理解したストーリーを説明すると、
ヘルク「人間を滅ぼそう!」
〚実は人間は悪い奴に操られていた〛
ヴァミリオ「私は仲間であるヘルクに協力するぞ!」
ヘルク「滅ぼさずに…救いたい…」 たぶんそんな話。

「後半面白くなる」を信じて観ていたけど、
あまりにも中だるみが酷く、敵側の動機も解らぬまま、
完全に悪い意味で〈おれたた〉で終わってしまった。

緩い空気感と過去編の導入部分は楽しめた。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

私の推しは悪役令嬢【7話切り】 

序盤の《罵倒はご褒美、ストーキング続けます》ムーブは、
コメディーとしては許されるが、冷静に考えると難あり主人公。

中盤の《側に居られればそれで良い》という主張は、
過去に何かやらかした経験がありそう。
だとしても、
結局は自分の感情が一方通行になっているのはよろしくない。

「おもしれー女」的な良さはあるが、百合要素がなんか違う感じ。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

盾の勇者3期【6話切り】
IQ下がったキャラが多すぎて話を観ていられない。
あの冤罪胸糞女が反省も無しに絡んできたのが信じられない。
作画とフィーロちゃんマジ天使な挿入歌は良かった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
豚レバー【6話切り】
パンツを見せてくれた1話がピーク。
仲間になる男も態度悪くて印象が悪い。
クオリティーも含め、
会話劇ばかりなのがどんどん厳しくなっていった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ひきこまり吸血姫の悶々【5話切り】
死なない戦争とか緩いエンタメやっておいて、
ガチのいじめや殺し合いする展開は何か違うと思う。
キャラデザは良かった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
攻略うぉんてっど【5話切り】 
キャラモデルや背景はそこそこ観れるけど、
内容がパロディーに頼りすぎていて独自性が欲しい。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

娘がSランク【3話切り】
いつものなろう的世界観で、
《父親となかなか会えない》だけではちょっと弱い。
特に不快要素は無いけど、薄味過ぎた。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ウマ娘3期【3話切り】
作画は綺麗だが、脚本と演出が退屈。
ドラマが上手く機能せず盛り上がりに欠ける。
虚無な美少女動物園に見えた。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

暴食のベルセルク【3話切り】
その辺の露店で買った剣なのに強すぎるよ。
デメリットもモンスター狩れば良いだけだし。
展開がいろいろ雑。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

星屑テレパス【2話切り】
会話周りがどうでも良い感じで合わなかった。
主人公のコミュ障は、取って付けたような属性で魅力不足。
脚本はナツコらしい。キャラは可愛かった。
あと海に飛ばしたペットボトルは回収すべきだろう。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
アークナイツ【2話切り】

ストーリーがいまいち入ってこない。
《戦いが発生し、結果悲しむ。》その感情移入が間に合わない。
やはりキャラが多すぎる気がする。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ミギとダリ【2話切り】 

シュールギャグで独特のセンスは感じるが、
双子の目的も解らないまま観てるのが厳しかった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
鴨乃橋ロンの禁断推理【2話切り】
会話も事件もいまいち面白くない。
犯人追い詰めて殺すギアス能力も謎。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ポーション頼みで生き延びます【2話切り】

ポーションが何でもありの魔法でチート過ぎる。
主人公が高級家財を窃盗して逃亡とか前代未聞の悪行。
ある意味糞アニメとして楽しめる作品かもしれない。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

コブリンスレイヤーⅡ【2話切り】

新人の魔法使いの露骨な無能ムーブ展開が安っぽすぎる。
シナリオも、外伝みたいな話でネタ切れ感。
2話から作画演出が観ていられないレベルに。
1期では好きな作品だったのに残念。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
川越ボーイズ・シング【2話切り】

貴重な合唱部アニメ、なお男子校。
主人公はコミュ障だし、他も変なキャラが多すぎる。
もっと真面目な指導パートが観たかった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

オーバーテイク【1話切り】

なんか導入として話が盛り上がらない。
MFゴーストと比べて作品の魅力がわかりにくい。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

はめつおうこく【1話切り】
エログロが露骨過ぎる。
魔女を公開処刑は、もっとそれなりの理由を示すべき。
シリアスな場面でギャグっぽくなるのも良くない。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

聖女の魔力は万能です2期【1話切り】

話の起伏が少なく、作品として味が感じられない。
守られながら淡々とイベントをこなしてるだけの印象。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

でこぼこ魔女の親子事情【1話切り】

でかい娘の方があんまり可愛く思えなかった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アンデッドアンラック【1話切り】 

キャラデザが合わず。キャラも話も魅力を感じなかった。
主人公のなんでもあり的な戦闘スタイルもちょっと。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

婚約破棄された令嬢を拾った俺【1話切り】
弱いヒロインを囲って遊んでるだけ。
大した設定もなく世界観が狭い。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
BULLBUSTER【1話切り】

《僕の考えた戦える重機》が活躍するアニメ。
戦闘での演出面があっさりで、面白くなる雰囲気が無かった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

歴代アニメベスト10

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

番外【68点】今日のあすかショー

あすかのキャラ魅力だけのコメディー作品。
主人公の天然さや純粋さが微笑ましく、独自の味わい深さがある。
エロい視点での作画も良く、ショートアニメとして優秀。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

10位【79点】灰と幻想のグリムガル

難易度ハードなゲーム的世界。
初めてのゴブリン狩りは、残酷さが強調され一気に引き込まれる。
衣食住などの生活の大変さに地道に向き合う展開も良い。
水彩画のような作画が印象的で、どこを切り取っても絵になる。

最終話では、主人公がボスに運良く勝てて終わったが、
もっと自己犠牲とは違う《仲間との絆》を描いて欲しかった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

9位【80点】ピンポン THE ANIMATION 

《いくら才能があっても磨かなければ光らない》
《いくら努力をしても適正が無ければ消えていく》

挫折や嫉妬という負の感情に正面から向き合った作品で、
ドラゴン、アクマ、チャイナという脇役が非常に魅力的。

ヒーロー云々は刺さらなかったが、
スポーツの光と影(星と月)を描ききった怪作だろう。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

8位【81点】【推しの子】 

殺人事件の犯人捜しが本筋の芸能界もの。

運営視点や大衆の反応など、現代的で新鮮。
キャラデザが良く、ヒロイン全員が魅力的。

漫画原作のアニメ化としては最高品質で、
退屈なシーンがほぼ無く、EDへの引きも頑張っている。

ルビーの掘り下げが足りないのと、
シナリオに回りくどさがあるのが減点要素だろうか。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

7位【82点】平穏世代の韋駄天達 

神と悪魔の抗争。
"人間"に対する扱いが一貫して悪く、王道展開の逆を征く。

とにかく頭脳戦を重視したバトル展開が抜群に楽しい作品。
人は選ぶだろうが、早く続きが観たくなる純粋な面白さがあった。

中途半端なぶつ切りエンドではあるが、
漫画ではちゃんとアニメの続きが連載されている。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

6位【83点】けものフレンズ(1期)

現実にはない《やさしい世界》
みんなで遊園地を楽しむような作品。

不穏な謎が散りばめられており、IQの上げ下げが良く出来ている。
シュールで明るいギャグを含め、ニコ動での親和性が非常に高かった。

低予算が伺える3Dモデルだが、
容姿の良し悪しの差が少なく、独自の柔らかい作風に出来ている。

作り手の熱意があっただけに、続編が失われたことは残念でならない。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

5位【84点】無職転生(1期)

《欠点のある人間が苦しみつつも報われていく》
パウロ回が感動的で、作品の良さが発揮されていた。

よく「気持ち悪い」と言われるが、それこそが人間なのではと思う。
ただ売上を考えれば、もっと工夫すべき余地はあったかもしれない。

作画や演出、音楽面のレベルが高く、戦闘シーンは圧巻の出来。

最後まで続けることで意味を持つと思うので、なんとか続いて欲しい。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

4位【87点】ぼっち・ざ・ろっく

5年に1本クラスの傑作。
また、音楽アニメとしての楽曲も広く支持されている。

特にボーカルの長谷川育美さんは非常に上手く、
[荒々しい声/弱々しい声/JKっぽい声/大人びた声]など、
声優ゆえの多彩な表現力を生かした歌い方まで出来ている。

アニメ劇中歌の歴史を考えると、これは結構凄い功績かもしれない。
いろいろ時間は掛かると思うが、2期発表を期待したい。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

3位【88点】魔法少女まどか☆マギカ

《まどかの普遍的な愛情》VS《ほむらの個人的な愛情》
それらを描いて対立させたシナリオの練り込みが圧倒的。

叛逆の映画では、起承転結ではなく起承転転で衝撃的だった。
魔女空間の美術センスは今後もずっと評価されるだろう。

果たして我がままな物語がどう決着するのか。新作が待たれる。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2位【90点】SHIROBAKO(TV版)

アニメ制作のお仕事ドラマ。
様々な部署のクオリティーにこだわる姿が印象に残る。
何がどう変わったかが解る映像がちゃんとあり、
素晴らしい説得力が生まれている。

また、内面を連動させた脚本も毎話優秀で、
アフレコ現場で主人公が涙を流すシーンは非常に感動的。

《みんなと協力して良いものを作りたい》という情熱は、
きっと普段アニメを観ない層にも伝わるだろう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

1位【94点】true tears

《選択をして前に進む意思の形》を様々な視点で描いた青春群像劇。
タイプが異なる2人のヒロインの魅力が遺憾なく発揮されている。

登場人物の内面は、短い言葉や表情や暗喩で示され、
想像の余地を残した"余白"が観る側の没入感を高めてくれる。

最終話で主題歌が流れ続けるラストシーンは本当に凄くて、
とても切なく、だけど気高く歩みだそうとする最高に美しい絵に思えた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~